ぽると多治見 活動紹介(2023年度)


◆「子どもが伝える戦争と多治見空襲」を開催しました

 2023年7月8日(土)13:30~15:30

 

昨年に引き続き3名のかたり部の皆さんを講師にお迎えして、戦争と平和について考える講座を開催しました。

中学2年生の加藤貴瑚さんと小学5年生の加藤眞裕さん姉弟は、一昨年『多治見空襲を語り継ぐ会』代表の鬼頭佳嗣さんの講演をきっかけに空襲について詳しく調べ始めました。

そして、昨年、多治見空襲についての発表が若いかたり部として話題になりました。

今回は、各々関心のあるテーマ〈戦争〉について発表してくださいました。

最初の発表は 

 加藤貴瑚さん『戦時中の食事について』

 

戦争中の市民はどのように暮らしていたのか?食べることは生きることと考え、貴瑚さんは、市民や兵士が感じた空腹体験を行いました。すいとんを作って食べたり、野草を食べてみたり…。この経験を通して、当り前ではない食べられることのありがたさ、命をつないでもらえた先祖への感謝を私たちに伝えてくれました。

次に

 加藤眞裕さん『はだしのゲンの本川小学校を見学して』

 

戦時中、同じ年代の子どもがどのような学校生活を送っていたか?漫画「はだしのゲン」の舞台となった広島の爆心地にほど近い本川小学校を見学しました。強力な熱風によって焼かれた柱や配電盤を間近で見て、本当に起こったことなんだ…と衝撃を受けた眞裕さん。多くの人が学び、知ることで争うことをやめて欲しいと訴えました。

最後に

 鬼頭佳嗣さん『多治見空襲とは』

 

自分の住む街にも空襲があったことを知り、平和について考えるきっかけにして欲しいと歴史の体験を継承する活動をされている鬼頭さん。なぜ多治見が空襲を受けたか?説明と共に当時の映像を流し、空襲体験者の声が紹介されました。様々な世代の参加者から多治見空襲の史実を「広くひろめたい」「多くの人に知って欲しい」「未来に繋げて欲しい」「世界に平和を」など声がありました。

子どもが語ることで感じることや伝わることがあります。自分がそうだったらどうなったか?どうしたか?今こうして生活できる幸せを改めて感じました。と共に、歴史を風化させることなく若い世代にも語り継ぎ、平和について考えていかなければならない大切さを感じた講座となりました。

 

多治見空襲を語り継ぐ会では、今回の加藤貴瑚さん、加藤眞裕さんのような語り部をやってみたいという人を募集しています。この記事を読んで、「私もやってみたい」という方がいましたら、ぽると多治見まで、是非、ご連絡ください。


◆「教えて自衛官!被災者救助のリアルな現場」を開催しました

  2023年6月29日(木)13:30~15:00

 

今回の講座では、2014年御嶽山噴火での救助活動に携わられた自衛隊員の生の声をお聴きすることが出来ました。

講師は、防衛省自衛隊岐阜地方協力本部 恵那地域事務所所長の鈴木重光氏です。

最初に当時の現場の様子が語られました。

隊員は2時間位の睡眠で、高原高地、火山灰、火山活動や台風の影響などを受ける中での作業を強いられました。

高山病に罹る隊員もおりました。とても厳しい状況の中の救助だったようでした。

救助に出動した自衛隊員の過酷な現場での救助作業が、とてもリアルに伝わりました。

火山災害にどのように備えるか?どう身を守るか?どのように避難するか?そして、ヘルメット、ゴーグルなど準備しておくとよいものを教えて頂きました。

現在、たくさんの火山噴火のおそれがある日本では、とにかく、自分で火山活動の状況、レベル等の情報収集をすることが大切だと学びました。

講座参加者の皆様も大変参考になり、今後の防災への取り組みに繋げたいとの声もありました。

災害派遣における救助活動に命がけで取り組んで頂いている自衛隊員の皆様に敬意を表します。



◆つなが~れプロジェクト

「市民活動団体のネット活用術」を開催しました

  2023年5月27日(土)13:30~15:00

 

講師に、ネットを活用して、市内での活動と合わせ、1,000人を超えるイベントを市外のグループとともに開催した実績のある多治見市の市民活動団体「ボードゲームフェスタまいたーん!」さんを迎え、「市民活動団体のネット活用術」と題し、団体の活動紹介や情報発信の方法として主流になっているインターネットについての理解を深め、活用法の考え方や取り組み方について解説する講座を開催しました。

 

 講座では、現在どのようなSNSの種類があり、どのような目的で、どのような世代がこれを使っているのかといった話や、自身の団体ではどのような方法で情報発信などを行っているかについて実例を上げての説明が行われました。講師からは、「全国や東海地方といった広い範囲を対象に広報したりするのにはネットは効果的ですが、市内を対象とした場合には、まだまだチラシ、ポスターなどの紙媒体が有効です。その中でも、チラシやポスターにQRコードをつけて、ネットに掲載している団体のホームページやSNSを見てもらえるように誘導するなど、団体が提供している情報を常に連動させておくのが大切であると考えます。一度見てもらったホームページやSNSを継続してみてらえるようになれば、ネット活用力はどんどん高まりますので、ネットを見てもらうための道すじを作られると良いと思います。」との言葉がありました。

 

 講座の最後の質問コーナーでは、参加者の方から様々な質問が寄せられましたが、講師がその内容について一つ一つ丁寧に説明されたこともあり、アンケートでは殆どの方から「大変良かった」との評価をいただきました。この講座は、「つながーれプロジェクト」というぽると多治見の団体間のつながりを作り、広げていく取り組みの一つとして実施したものです。今回の講座をキッカケに、今後、ネットのことで悩んだりした時に相談してらったり出来る環境が育んでいきたいと考えています。皆さんも是非、講座に参加してスキルを持っている団体とつながって活動を広げていってほしいと思います。